JR瀬田駅前 滋賀県大津市 心療内科・精神科

うつ病の症状

うつ病は、DSM-IV 診断基準によれば、毎日のように、下記の少なくとも(1)か(2)のどちらかを含む5つ以上の症状が、2 週間以上続く場合を指します。

(1)ほとんど一日中憂うつで、沈んだ気持ちになる
(2)ほとんどの事に興味を失い、普段なら楽しくやれていたことも楽しめなくなる
(3)食欲が低下(または増加)したり、体重が減少(または増加)する
(4)寝つきが悪い、朝早く目が覚めるなどの不眠、または眠り過ぎるなど、
   睡眠の問題が起こる
(5)話し方や動作が鈍くなるか、あるいはいらいらして落ち着きがなくなる
(6)疲れやすいと感じ、気力が低下する
(7)「自分には価値がない」と感じ、自分のことを責めてしまう
(8)何かに集中したり、決断を下すことが難しい
(9)「この世から消えてしまいたい」「死にたい」などと考える

うつ病の薬物治療

下記のような新しいタイプの抗うつ薬などを中心に使用します。

・セロトニン・ノルアドレナリン作動性抗うつ薬(NaSSA)
・セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

双極性障害(躁うつ病)躁・軽躁の症状

人生の間で上記の様な「うつ症状」を経験する以外に、下記の様な「躁症状」を経験する病気です。従来は躁うつ病と呼ばれていましたが、近年は双極性障害と呼ばれるようになりました。症状の重い躁症状は患者さんや周囲の人々も気付きやすく、双極性障害と診断されやすいのですが、症状の軽い躁状態は軽躁と呼ばれ、患者さんや周囲の人々も軽い躁症状を「少し調子が良い」状態とらえ病気の症状と認識されないことが多くあります。このため、一般的に軽躁状態で病院を受診される方は多くありません。多くの双極性障害の患者さんは、うつ状態の時に受診されます。その際、自ら過去の軽躁の症状を医師に伝えられる患者さんは稀で、多くの方はうつの症状だけを話されます。このため、双極性障害は見逃されやすいと言われています。ここで、うつ病と診断してしまうと、抗うつ薬を処方されてしまうことになります。双極性障害の患者さんが、抗うつ薬のみを飲むと躁状態が引き起こされたり(躁転)、病状が不安定になる可能性があることが分かっています。そのようなことがないよう、うつ状態で受診された方にも過去に軽躁症状や躁症状がなかったを注意深く問診致します。初めて受診される際は、下記の診断基準などを参考にこれまでの症状の経過を簡単にまとめて書いて来て頂くと、診断に当たって非常に役立ちますので宜しくお願い致します。

躁の症状

DSM-IV 診断基準によれば、症状の持続期間によって躁と軽躁に分類されます。 少なくとも下記の(1)を含む、4つ以上((1)が怒りっぽいだけの場合は5つ以上)の症状が、
 1週間以上続く :躁状態
 4日以上続く  :軽躁状態

(1)気分が良すぎたり、ハイになったり、興奮したり、調子が上がりすぎたり、
   怒りっぽくなったりして、他人から普段のあなたとは違うと思われてしまう
(2)自分が偉くなったように感じる
(3)いつもよりおしゃべりになる
(4)色々な考えが次々と頭に浮かぶ
(5)注意がそれやすい
(6)活動性が高まり、ひどくなると全くじっとしていられなくなる
(7)後で困ったことになるのが明らかなのに、つい自分が楽しいこと
  (買い物への浪費、性的無分別、ばかげた商売への投資など)に熱中してしまう

双極性障害の薬物治療

気分安定薬
抗精神病薬
など

躁うつ病(双極性障害)とつきあうために

日本うつ病学会の躁うつ病(双極性障害)に関するパンフレットです
躁うつ病(双極性障害)とつきあうために

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